【憧れの設備No.1】「ウォークインクローゼット」がある暮らし。単なる収納以上のメリットとは

賃貸マンションを探す際、皆様はどの設備を重要視されるでしょうか。「オートロック」「独立洗面台」「宅配ボックス」など人気の設備は数多くありますが、中でも近年、性別や年代を問わず圧倒的な支持を集めているのが「ウォークインクローゼット(WIC)」です。

人が中に入って歩けるほどの広さを持つこの収納スペースは、一見すると「服が多い人向け」の贅沢な設備に思えるかもしれません。しかし、実際に住んでみると、荷物の量に関わらず、暮らしの質を劇的に向上させる多くのメリットがあることに気づかされます。

今回は、なぜウォークインクローゼット付きの物件がこれほどまでに推奨されるのか、その理由を空間活用、時間効率、そして経済的な視点から深掘りして解説します。

1. 「収納家具」が不要になり、居室が本来の広さを取り戻す

通常のクローゼットの場合、入りきらない衣類を収めるために、タンスやハンガーラック、衣装ケースといった「収納家具」を居室内に置くことが一般的です。しかし、これらの家具は床面積を占有するだけでなく、部屋の景観を損ね、圧迫感を生む最大の要因となります。

ウォークインクローゼットの最大のメリットは、高い収納力によって「居室に収納家具を置かなくて済む」という点にあります。 本来、リビングや寝室はくつろぐための空間です。収納家具を排除することで、視界に入るノイズ(家具の凹凸や溢れた衣類)がなくなり、モデルルームのようなスッキリとした空間を維持できます。同じ6畳の寝室でも、タンスがある部屋と、ベッドしかない部屋では、体感的な広さとリラックス効果に雲泥の差が生まれます。

2. 「隠したい物」をまとめて収納できるバックヤード機能

一般的な壁付けのクローゼットは奥行きが浅く、洋服以外のものを収納するのには不向きな場合があります。対してウォークインクローゼットは、ある程度の床面積が確保されているため、衣類以外の「形が不揃いな大型の荷物」を収納するのに最適です。

例えば、海外旅行用のスーツケース、ゴルフバッグ、扇風機やヒーターなどの季節家電、予備の布団などは、置き場所に困る代表格です。これらを居室の隅に出しっぱなしにすることなく、全てウォークインクローゼットという「バックヤード」に隠すことができます。急な来客時にも、とりあえず荷物を中に入れて扉を閉めれば、生活感のない整った部屋でお迎えすることが可能です。

3. 衣替えの手間が減り、コーディネートが楽しくなる

日本の四季に合わせた「衣替え」は、多くの人にとって面倒な家事の一つです。しかし、十分な広さのあるウォークインクローゼットがあれば、オンシーズンの服もオフシーズンの服も、全てハンガーに掛けたまま収納しておくことが可能になります。

衣替えは、手前の服と奥の服を入れ替えるだけで完了しますし、広さによってはそもそも入れ替えすら不要になるケースもあります。 また、全ての服が一覧できる状態で収納されているため、「持っているのに着ていない服」が減り、毎朝のコーディネート選びがスムーズになります。靴やバッグ、アクセサリーも同じ空間に収納すれば、お店で服を選ぶような感覚で身支度を整えることができ、忙しい朝の時間短縮にもつながります。

4. 引越しのコストダウンと家具購入費の削減

経済的なメリットも見逃せません。前述の通り、ウォークインクローゼットがあれば大型のタンスやワードローブを購入する必要がなくなります。これは新生活の初期費用を抑えるだけでなく、将来的な引越しの際にも大きな恩恵をもたらします。

大型家具が少なければ、引越し業者のトラックサイズを小さくできる可能性があり、見積もり料金の削減につながります。また、家具の搬出入に伴う壁や床の傷つきリスクも減らすことができます。「収納付きの物件は家賃が高い」と思われがちですが、家具を買う費用や引越しコスト、そして快適さを総合的に天秤にかけると、決して割高ではない選択肢と言えるでしょう。

まとめ:生活の「拠点」を作るということ

ウォークインクローゼットは、単に物を詰め込む場所ではなく、毎日の身支度を整え、気持ちを切り替えるための「ステーション」のような役割を果たします。

部屋が散らかりにくく、掃除がしやすくなり、ファッションも楽しめる。そんな心豊かな暮らしを実現するために、次のお部屋探しではぜひ「ウォークインクローゼット付き」を条件に加えてみてはいかがでしょうか。弊社では、単身向けからファミリー向けまで、収納力に優れた物件を多数ご紹介しております。